年末年始休みの初日、官庁最終日の今日、ゼファー750とハイパーモタードのユーザー車検に行ってきました。さすがに何回かやって慣れたので、午前中だけで二台の車検を済ませました。運輸支局と自宅を往復するだけで1時間半以上かかるので午前中だけで二台済ませるってなかなかでしょ?
二年前の車検の時に必要書類のブランクフォームを二台分持ち帰って自宅で昨日全て記入しておきました。
今回の「ほー。」は、ヘッドライト検査とかで一度不合格になって二回目を受ける際には、一回目が終わった後に最終確認ボックスで検査官の確認を受ける必要がある、でした。一回目でヘッドライトが不合格になったのでいつもの民間車検準備屋でヘッドライトを調整してもらい、二回目を受けようとしたら検査官が「最終確認ボックスで確認を受けましたか?」って訊くのでなんのことかと思いました。二年前はそんな必要なかったのに、変わったんですね。
二つ目の「ほー。」は、私は新車当時からハイパーモタードのヘッドライトにGARUDA製HIDキットを付けているのですが、実は結構これが厄介だとわかりました。一回目でヘッドライトが不合格になったので民間車検準備屋に行って調整してもらいました。数ヶ月前、フロントーフォークを分解するためにヘッドライトを外したので光軸がずれていてもしようがないな、とは思っていたのですが、民間車検準備屋で「光がかなり左右に広がっているので機械で光軸中心を判定しようとすると瞬間的に左右に振れて不合格になりやすいですよ。ヘッドライトレンズの左右両端を両手で覆うと光軸中心は安定するけど、明るさが150ないのでどうかなー。もしだめならオリジナルのハロゲンライトに換えないとだめかもしれませんよ。」へー、そうなんだー。今まで、光軸の上下だけ調整すればOKだったのでそんな危機感を持っていませんでした。
二回目のヘッドライト検査で、一回目、なんとNGでした。続けざまにもう一回だけできるのですが、同じ状態でやってもNGになるだろうと、とっさにヘッドライトレンズの左右両端を両手で覆ってみました。結果、合格! うーむ、結構きわどかったのね。
ハイパーモタードの検査のとき、検査場はガラガラで検査官は暇そうでした。検査官が「検査はひとりでできますか? 付きましょうか?」って言ってくれたのですが、お断りしました。検査官が付いていたらさすがにヘッドライトレンズの左右両端を手で覆うわけにはいかないですからねー。
三つ目の「ほー。」は、OCRシート(継続検査申請書)がこの年末から無料になりました。今までは一枚30円でした。なんでこれだけ有料なのかとっても不思議でした。多分、用紙そのものは一枚2円くらいでしょう。それを売って領収証を発行する人件費と場所代が28円だったのでしょう。で、やっとその不思議が解消されることになりました。
四つ目の「ほー。」は、ヘッドライトで不合格になったために最終確認ボックスでもらった「保安審査における不適合状況のお知らせ」という紙を見て、スピードメータテストに関してなるほどと思ったことです。ゼファーでスピードメータテストを行った際に、「メータが40km/hを指したらフットスイッチから足を離す」という場面でつま先は離したのにかかとがフットスイッチに残っていてタイミングが遅れNGになってしまいました。続けざまにもう一回できたのでそのときには失敗せずにできました。「保安審査における不適合状況のお知らせ」にスピードメータテストでは、「メータが40km/h表示のときに、実速が29.1km/h以上、42.5km/h以下であること。」と書いてあります。つまり、メータが40km/hキッチリでフットスイッチを操作する必要はないということです。メータ表示が35km/hあたりでおもむろにフットスイッチから足を離せば良いということです。
五つ目、最後の「ほー。」は、同じく「保安審査における不適合状況のお知らせ」に書いてあるヘッドライトの明るさに関する基準です。15,000 cd 以上、430,000 cd 以下であること、です。民間車検準備屋で「明るさが150以上必要。」と言っていたのはこのことです。桁数がずれているけど光度のことです。光の明るさは日常生活に直結しているのですが、明るさの基準というか明るさを定量的に述べるのはなかなか難しいのです。光度 (単位: cd 、光源からある方向に発する明るさ・エネルギー)、光束(単位: lm 、ある面を通過する光の量・明るさ)、照度(単位: lx 、ある面を照らす光の明るさ)、輝度(単位: cd/m^2、面積のある光源の明るさ) と、明るさを表す物理量は何種類もあります。因みに光度(cd)はSI基本単位7個のうちの一つです。唯一、ヒトの感じる量を表す心理物理量です。で、15,000 cd 以上の光度が必要なのですが、光度は厳密に言えば、面積を持たない点に向かう光の強さです。しかし、実際に光の強さを計るためには、光を受けるセンサーの面積が必要です。つまり、光の強さをセンサーの面積で平均化する必要があります。車検に使われるヘッドライトテスターの光センサーの大きさは誤差を吸収するために結構大きいと思われ、多分、あのヘッドライトテスターの表面の面積の7割ぐらいではないかと。と言うことで、私のハイパーモタードのHIDのように縦に狭く横に広い光でも十分に明るければ光軸が多少ずれていても光度はOKなはずです。ただ、横に広いと機械が判定する中心が瞬間的にずれやすいのでNGになりやすく、それを回避するためにヘッドライトレンズの左右両端を覆うというのが有効になります。
車検に必要なもの
1. 自動車税納税証明書 (領収証ではだめです。私の後ろの人が領収証しか持っていなくてがっかりしていました。紛失した場合、市役所で発行してもらえます。無料。)
2. 自賠責保険証明書 (現在のものと、これから2年間のもの。民間車検準備屋で契約できます。13,640円/24ヶ月)
3. 点検整備記録簿 (インターネットに転がっている記録簿を使ってそれっぽくチェックしておけばOKです。検査官はほんの0.2秒ほどしか見ませんから。)
4. 自動車検査証 (車検証)
5. 自動車検査票 [継続用] (運輸支局の窓口でもらえます。)
6. 継続検査申請書 [OCRシート] (今までは一枚30円で買う必要がありました。今は運輸支局の窓口でもらえます。インターネットからダウンロードできるようになると検査官が言ってました。)
7. 自動車重量税納付書 (運輸支局の窓口でもらえます。)
8. オンライン車検予約済みメールを印刷した紙、または、予約番号
9. 認印
10. 検査登録印紙 400円、審査証紙 1,300円、重量税印紙 3,800円、[合計 5,500円] (私のゼファーは次回、初度登録から13年が経過するので重量税が 4,400円になります。18年を経過すると5,000円になるそうで。古いクルマは燃費が悪くて排気ガスが汚いので、環境のために新しい車に換えさせようと税金が高くなるのでしょうが、新しい車を作る環境負荷のほうが大きいと思うので古い車を大事に乗っているほど税金が安くなるべきではないかと。そりゃ、50年、100万kmとか乗っていたらさすがに延べ環境負荷は高くなるのでしょうが。
11. ギアシフト表示のシール (ハイパーモタードに元々貼り付けられていたシールがかっこ悪かったのではがしてしまいました。車検の時には貼り付ける必要があります。自作のものでもちろんOK。ガムテームに油性インキで手書きはNGらしい。)
12. 民間車検準備屋でのヘッドライト光軸調整 1,850円 (2年前より50円高くなった・・・のかな。)